Android用地図ビューア WMC について

目次

Android用地図ビューア WMC とは

WMC(Web Map Client)は,複数の WMS(Web Map Service) と TMS(Tile Map Service) を受信して表示するための,Android専用ソフトウェアです.

Google APIを使用していないので,同APIを持っていない装置でもご使用になれます.

大量のデータ通信が発生しますので通信料には十分にご注意ください.

WMSとは

WMSは,Web Map Service の略で,地図画像を配信するサービスの仕様(きまり)のひとつです. OGCという団体が策定したもので, 画像サイズ,地図上の表示範囲,レイヤ等を指定したURLを送信すると,その通りの地図画像を生成して返却します.

WMSによる地図画像配信を行っているサイトが,国内にもいくつかあります.

TMSとは

TMSは,Tile Map Service の略で,地図画像を配信するサービスの仕様(きまり)のひとつです. OSGeo財団という団体が策定したものです(英語版 仕様).画像ファイルをあらかじめ作成して,定められた法則に基づいたファイル名で保存しています.

WMSの方が縮尺を自由に設定できますが,地図画像生成に時間が若干かかります.TMSの方がサーバ負荷が少なく,WMSサーバを必要としないので手軽にサービスが提供できますが,縮尺を自由に設定できません.

基本的な特長

WMCの特長は次の通りです.

GPS対応

[屋外で端末を見て現在位置に気付く様子を示すイラスト]

現在位置付近の地図を表示できます.また,端末が向いている方位にあわせて地図を回転させることもできます.

[GPSと電子コンパスが動作している様子]

GPS自動追尾

現在位置が画面外に外れると自動的に地図を表示しなおします.

複数レイヤ対応

[複数サーバから得た地図を重ね合わせた様子を示すイラスト]

複数のレイヤ(layer)を重ね合わせて,求める地図にすることができます.レイヤごとの濃度が変更できます.

[レイヤを重ね合わせた様子] [特定のレイヤの濃度を下げた様子]

Google API不使用

Google APIを使っていないので,オープンソースのみで構成されている端末でも,ご利用になれると思います(動作チェックはしておりません).

WMCの使用局面

WMCを使うと,Android端末を現地に持っていき,現在地付近の地図を表示できます.

  • 現在位置近辺のハザードマップを表示して防災活動に利用したりできます.
  • 現在位置近辺の,古い地図と現在の地図とを重ね合わせた地図を表示して,土地利用の変遷を把握することもできます.
  • Google APIを使用していないので,同APIを持っていない装置でもご使用になれます.

他にも,目的に合致したWMS地図配信サービスを利用することで,様々な現地確認用のソフトウェアを作成することができるようになります.

WMCアプリケーションの例として ソフトウェア ダウンロード の「追加ソフトウェア」をご用意しております.

実行画面

順に,Altmap関東(関東地方の明治時代の地図 と 現在の地図),Altmap福山(福山市中心部付近の明治時代の地図 と 現在の地図),LHMap広島(土砂災害危険箇所 と 地図),です.

[Altmap関東の実行画面] [Altmap福山の実行画面] [LHMap広島の実行画面]

開発面での特長

WMSは使用条件等が設定されている場合がありますので,WMCアプリケーションおよびWMCコンテンツを作成される際には十分にご注意ください.

二つの駆動方法

[XML文書を作成するルートとアプリケーションを作成するルートからWMCにアクセスする様子を示した図]

他のソフトウェアから,Intentを使用してWMCを実行することができます(「WMCアプリケーション」と呼ぶことにしています). 呼び出し時にレイヤ構成等を指定するだけで,GPS受信や,投影法,座標系管理等はWMC側で行いますので,簡単にWMCアプリケーションを開発することができます.

また,XML文書(「WMCコンテンツ」と呼ぶことにしています)を作成し,HTMLファイルに"wmc:"で始まる特殊なリンクを埋め込むことで,そこをクリックするとWMCアプリケーションとして起動させることができます.

タイルキャッシュ対応

ラスタ(ビットマップ)データを扱うサーバには,負荷軽減のためにタイルキャッシュ機能を持たせている場合があります. WMCはタイルキャッシュに対応しており,サーバ負荷軽減が見込まれます.また,タイルキャッシュは,ローカルでもキャッシュされるので, 通信頻度が低減できます.(ただし現時点ではexpiredに未対応です).

WMC Manryo 0.9.8 (2011年2月24日)



© 2011 National Agriculture and Food Research Organization | 農研機構トップページ

[先頭へ]